ロンドンの名門セント・マーチン美術大学(Central Saint Martins BA)が毎年行っているファッションショーが5月30日に開催され、プリント、ニットウエア、ウィメンズ、メンズなど各学科から43人の学生が参加した。多数の著名デザイナーを輩出した同校のコレクションは注目度が高く、ファッション関係者も多く訪れるが、今年の優勝者はその斬新な作品でひときわ注目を集めた。
大賞にあたるロレアル・プロフェッショナル・ヤング・タレント賞(L’Oreal Professionnel Young Talent Award)を受賞したノルウェー出身のフレドリック・シャエランドセン(Fredrik Tjaerandsen)のショーでは、巨大な風船を上半身にかぶったような格好のモデルたちが登場した。ランウエイの途中で色とりどりの風船から空気が抜けていき、やがてラバー素材のドレスに変身するというマジカルな演出に、会場からは盛大な拍手と歓声が湧き起こった。
準優勝には、ボタンが並ぶウィメンズのジャケットや形状記憶素材を使用したドレスなどを発表した、スイス出身のポーリーン・ドゥ・ブロネー(Pauline De Blonay)が輝いた。また、すぐにでもパリのメゾンで通用するような高い技術力でメンズウエアをデザインした日本人のフミカ・オオシマ(Fumika Oshima)と、1980年代にインスパイアされた肩を強調したブラウスやスカートなどが印象的だったアゼルバイジャン出身のフィダン・ノブルゾバ(Fidan Novruzova)が同率3位に入賞した。
今年の審査員は、写真家のマイケル・コスティフ(Michael Costiff)、デザイナーのグレース・ウエールズ・ボナー(Grace Wales Bonner)とリチャード・マローン(Richard Malone)、英「ヴォーグ(VOGUE)」誌の編集者オリビア・シンガー(Olivia Singer)のほか、セント・マーチン美術大学の教授陣やロレアル プロフェッショナルの代表者らが務めた。
小橋賢児は、世界最大級のダンスミュージック・フェス「ウルトラ ジャパン(ULTRA JAPAN)」をはじめ、全身白の装いの参加者が公共スペースに集まりディナーを楽しむフランス発のシークレット・パーティー「ディネ・アン・ブラン(Diner en Blanc)」など、海外イベントを日本に持ち込んできた敏腕イベントプロデューサー。日本ならではの花火を使った新感覚のイベントに期待が集まる。
「ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ(BEAUTY & YOUTH UNITED ARROWS)」の2019年春夏は、乾いたサファリテイストを都会的に演出する。大きめの花柄プリントスカートにストライプのシャツのコーディネートがイチ押しだ。エスニック柄を豊富に展開したり、ストライプはリネンや光沢感ある素材など、素材違いでシーズンを通して提案する。
トレンドのスポーツテイストは、別注が中心だ。「リーボック(REEBOK)」はスカートとTシャツの2型を用意。「チャンピオン(CHAMPION)」とはワンピースを、「ラングラー(WRANGLER)」とはパーカなどをそろえる。サンダルでは、「トーガ(TOGA)」デイリーに落とし込んだライン“トーガ プルラ(TOGA PULLA)”や「ザ・ノースフェイス(THE NORTH FACE)」などとの別注を展開。スイムウエアもバリエーション豊富に取り扱う。