2018年も今日でおしまい。今年もまた「紅白歌合戦」が始まります。年末の過ごし方は多様化していますが、それでも「紅白」は今なお国民的一大行事。特に出場歌手は、ラグジュアリー&デザイナーズブランドから洋服を借りたり、デザイナーに製作を依頼したり、小林幸子さんには叶わないかもしれないけれど(!?)、気合い十分で衣装を用意するのです。

そこで今回は、ウィメンズ&メンズのパリやミラノ、ロンドン、ニューヨーク、東京コレクション取材を続ける「ジャパン」編集長と編集長が紅白をチェック!「あ!コレ、あのブランドの最新コレクションだ!」みたいな気づきがあれば情報を随時更新しつつ、年末の弛緩した雰囲気そのままにユル〜いトークを繰り広げます。

皆さんも「あ、この衣装、あのブランドだ!」とわかったら、ぜひSNS経由で「ジャパン」までお知らせください(笑)。

平成最後の紅白歌合戦が始まりましたねぇ。オープニングで司会の櫻井くんを除く嵐のメンバーが着用していたのは、「トム ブラウン(THOM BROWNE)」のジャケットでした。そういえば松本くんは、6月のパリメンズ、「トム ブラウン」のショーに来ていましたよ。

始まりましたね〜。のんびり見たいと思います。嵐のジャケットは「トム ブラウン」らしいグレーをチョイスしつつ、トリミングとボタンは白という辺りがおしゃれですね。

嵐の二宮くんが着ていたライダースとパンツは「ジバンシィ(GIVENCHY)」。パンツはブラックデニムでよく見るとベルトループ周りだけグレーと凝っている。

ライダースだから「サンローラン(SAINT LAURENT)」?と思いましたが、「ジバンシィ」でしたか。そう言われるとクレア・ワイト・ケラー(Clare Waight Keller)らしい柔らかさを感じますね。

後半戦、白組司会の嵐の櫻井さんは「ポール・スミス(PAUL SMITH)」のチェスターコートに衣装チェンジです。白組なのに赤いコート。「ポール・スミス」らしい、ユーモア溢れるジェントルマンだ〜。

嵐の相葉くんが着ている黒いジャケットと赤い柄シャツも「ジバンシィ」ですね。ジャケットは袖口を折り返してさりげなく裏地の柄を見せているから分かりました。おしゃれ〜。

広瀬すずチャン、「司会がミニスカートで大胆!」と思ったら、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」の2019年プレ・スプリング・コレクションでした。ミニ丈、新鮮。2回言います(笑)。

ルックでは黒のサイハイブーツを合わせていたけど、すずチャンは素足にソックス。それも新鮮。ニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)の「ルイ・ヴィトン」と言えば、ミニ丈。新しいニコラ・ガールの誕生かしら。

もう後半~。この企画、結構忙しいですね。司会は広瀬すずチャンも着替えました。このブラックドレスは「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」。コルセット風のレザーのベルトとボーン風のスカートがいかにもマックイーン。すずチャンの可愛いキャラクターとのギャップがいいですね。

パワーウーマンとは違う「マックイーン」。前半戦の「ルイ・ヴィトン」含め、すずチャンは、新しい女性像作ってますね。ブランドにとっても嬉しいスタイリング!

真紅と言えば、「ヴァレンティノ」!番組の前から、「『ヴァレンティノ』に1万円!」って言ってましたもんね。当たってもお支払いはしませんが(笑)。腕には「ティファニー(TIFFANY)」のボーンカフ。ゴツく見えますが、骨格に沿ったデザインなのでつけやすいという、人気商品です。

冗談です、もちろん(笑)。ルックは2019年春夏のこちらかな。東京で発表した2019年プレ・フォールにも似たルックがあるけど、ハリのある生地の質感からしたら2019年春夏かと思います。深紅の色と、このテントラインが「ヴァレンティノ」の魅力ですね

あいみょんの衣装は、「サルバム(SULVAM)」。真っ赤なベルベットのオーバーサイズ感が、とても藤田さんのクリエイションっぽいです。タートルネックのオーガンジーは、2019年春夏コレクションでいっぱい使ってます。

あいみょん、おしゃれだね~。「ヴィヴィアン・ウエストウッド(VIVIENNE WESTWOOD)」もよく着ているとか。

「汗臭いライブハウスからきました」Suchmosは真っ白でよく見えないけど多分絶対「アディダス(ADIDAS)」ですよね。「ワイスリー(Y-3)」かな。

「アディダス(ADIDAS)」の“ATP”という定番ジャージーですね。「NHKのサッカーW杯の主題歌を手がけたから?」と思ったら、ボーカルのYONCEが生粋の「アディダス」マニアらしく、古着の“ATP”をいっぱい持っているそうです。

セクシーゾーン」の靴は「コールハーン(COLE HAAN)」のパテントのオックスフォード。軽くて靴底が柔らかいから、躍りやすいそうです。フォーマルで踊りやすい靴は多くないから、「コールハーン」はスタイリストに重宝されているそう。

なるほど。「コール ハーン」のテクノロジーは、オシャレサラリーマンの強い味方だと思っていましたが、パフォーマーにもイケるのか。たしかに、舞台映えもしてました。あのギラギラジャケットに負けてなかった(笑)。

総合司会の内村光良さんは、「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」のブラックタキシードだそうです。優しい雰囲気ながら、さすがの貫禄&オーラ。ウッチャンの雰囲気にピッタリ。

紅白での「ジョルジオ アルマーニ」着用率は高いですよね。去年の司会の有村架純さんも「アルマーニ」の赤いドレスを選んでいました。仕立てが良いから体のラインがきれいに見えるし華があります。

AKB48とBNK48の衣装を担当したデザイナーの茅野しのぶさんからコメントもらいました。「今回AKB48とBNK48が2人1組でシンメトリーになるので、32着、16パターンのデザインになっています。AKB48は紺を基調にオフホワイトのピンストライプの1930年代風のクラシカルなイメージで制作致しました。AKB48では珍しいペンシルスカートですが踊れるように素材やパターンにもこだわりました。クラシカルなヘッドドレスにも注目です」。ホント、日本とバンコクのAKBがシンクロしてる!

BNK48、緊張のステージでしたねぇ(笑)。紺とオフ白が絡み合って、ステキでした。なんか「世界って混じり合っているんだなぁ」と、勝手にダイバーシティー(多様性)に想いを馳せました

ライブ会場から生中継の福山雅治さん、足元は「ナイキ(NIKE)」とヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)の「The Ten」ですねぇ。ザ・2018年。来年、コラボは終了とのウワサありますが。。

私も足元凝視しました(笑)。アレが確かにピンとついていました。間違いなくキング・オブ・2018ヒット商品ですね。スニーカー派でなかった自分も気がついたら今年は「ナイキ」を買っていました

関ジャニ∞のジャケットは、テーラリングが得意なメンズブランド「カズキ ナガヤマ(KAZUKI NAGAYAMA)」です。サルエル風パンツ、バンドカラーのシャツ、カラーブロッキングにサイドラインなど、同じスーツなのに関ジャニメンバーみたいにバリエーション豊か!

紅白見なきゃ、と思いつつド「カズキ ナガヤマ」の2019年春夏のルックをじっくり見ちゃった。テーラードをベースにしつつ、全ルック個性的でいいですね。。モデルのキャスティングやヘアメイク含めてストーリーがあります。

乃木坂46の衣装は、「ミューラル(MURRAL)」が制作。センターの西野七瀬さんが卒業することにちなみ、「旅立ち」をテーマにしたそう。スタイリストの市野沢雄大さんと手掛けたルックについてデザイナーは、「これからの未来をイメージした華やかなホワイトのエンブロイダリーレース、愛のある居場所をイメージしたシックなボルドーのエンブロイダリーレースをバイカラーで使用し、“旅立ち”を想う時に同居する感情を表現しました。楽曲の振付を意識し、3パターンのデザインは360度どの角度から見ても表情が変わるように生地配色や配分、カッティングを繊密に計算しています。胸元に配置したオリジナルブローチは18金メッキを使用し、立体的に仕上げています。また刺繍の花部分には一つずつ手付けのビーズをあしらい、上品さを更に演出しています」と教えてくれました。

なんと、気合の入った制作ですね。「ミューラル」の2019年春夏のショーは、フロントローに「ミューラル」を着たモデルがずらりと並んで座って華やか。「これをウチの記者は、昔のメゾンのサロンを思わせる親密な雰囲気」と書いていましたが、デザイナーと着る人の距離感が近いんだなあ〜と思います。これってデザイナーブランドの原点の姿勢ですね。って真面目か、私。

おっと、永野芽郁さんの肩を見せたドレスは「トーガ プルラ(TOGA PULLA)」ですね。2019年春夏に色違いが出ていました。このトロリとした質感の素材はきっと旭化成の「ベンベルグ」。これ、着心地が良いんですよね。シルクよりシワになりにくいから衣装にも向いています。

さすが「トーガ」ファンw。どちらかといえば「ホンワカ」な永野芽郁チャンが、いつもよりカッコよく見えます。